次の訪問者は女の人達が多い集団でした。相変わらず見えませんでした。
ただ病気らしくない謎の幻聴に困り果てていました。
家の外からの声も奇怪でした。『オミヤだ!オミヤだ!!マツリだ!』
オミヤが何なのか15年経過した今でも分かりません。
近所がオミヤが来たと騒いていたのは確かでした。
オミヤと呼ばれた集団も私を審査し点数で評価をしていました。
点数によって行く場所が変わるそうです。
何故か私の好みも調べられました。
唾を飲むなと言われましたが無理でした。唾の代わりにお茶を勧められました。
話を聴かされ、それに相応しい行動をしたかで
評価されていましたが私は対応しませんでした。ただ声を聴いていました。
最期に『好きな服でオミヤマイリをして下さい』と聴こえました。
見えない謎の存在が居て『金色の靴』を指定しました。
何となく神社かな?と思って自宅から徒歩2分の所にお参りに行きました。
神社を出ると『おめでとう!おめでとう!!』と祝福され
丁度良いタイミングでパラパラと少量のお天気雨が降りました。
しかしどうにもなりませんでした。
多分、私が肉体を持った生者だからではないかと思いました。
もちろんどうする事も出来ませんでした。
オミヤの集団の声は家に頻繁に現れる様になりました。
幻聴なので声を掛けずに無視していました。
やはり幻聴にしては奇怪でした。他の声の訪問者は絶えませんでした。