略奪の鬼女

どこからか鬼女達がやって来ました。オミヤに感じが似てました。

前々からのオミヤの付き添いは心配そうに近くにいました。

歌の好きな巫女達だとも聴こえました。

昼間は身体がアチコチから刺される様な痛みを覚えました。

訪問者は『衛星の高さからの砲撃で貫かれている、監視されている』

『選ばれた人間は他にもいる』と教えてくれました。

意味がわかりませんでした。やはり幻聴としても変に感じました。

夜は鬼女達は毎晩枕元に座り、私の頭に手を突っ込みかき回したり

チクチクと刺したりしてきました。逃げられず痛みの中で哀しみを覚えました。

そして思考が愚鈍になって行き手足が動かなくなって行きました。

家庭用ゲーム機のボタンも満足に押せなくなりました。

大好きな絵も描けなくなりました。色も形もメチャメチャになりました。

毎日少しずつ身体の状態は酷くなって行きました。

鬼女は満足したのか去りました。私は哀しみに暮れました。

オミヤの付き添いも変わり果てたかの様に声が弱っていました。

確かなのは痛みでした。