下北沢の霊の使い達は悪さをすべく騒ぎました。
それが彼らに課せられた避けられない使命でした。
霊達は生まれながらの使役霊でした。
死んでから気がつけば霊能力者の使役霊でした。
声の訪問者は言いました。
『生前に不動尊の霊能力者の除霊を受けたことはあるか?』
『下北沢は関係ない。不動尊の霊能力者に関わったことはあるか?』
下北沢の霊の使い達はとても心を乱しました。
使役霊達は生前に不動尊の霊能力者の除霊を受けたことがあるのです。
使役霊は霊能力者の霊体を混ぜることに寄って作られます。
これは副作用〜霊体を蝕む除霊〜で私と知り合いが
不動尊の使役霊に生前から作り変えられているという事になります。
陰陽師の使いの霊がやって来ました。
声の訪問者は伝えました。
『我が陰陽道の小さき不動尊を授けた未熟な霊能者の
末路がこのような事になっていようとは…。
哀れな不動尊は様々な霊と混ぜられた。
特に外国の僧と混ぜるとは許せぬ。』
その場に居た陰陽師の式たちは不動尊のカケラを少しだけ取り戻しました。
下北沢の霊の使い達は激しく戦いました。
声の訪問者は言いました。
『不動尊とは奴の師匠の霊か?』
下北沢の霊の使い達は黙りました。