実は悪徳霊能力者とのやり取りは終わっておらず

いつまでも予約が2,3ヶ月待ちなので

忙しいと思い我慢して返事を半年近く待っていました。

何度もメールを催促するのは失礼でしたが耐えられず

依頼に終止符を打とうとしました。

『最初のメールで指定された霊視依頼である

魂が欲しいという霊は何者であるか答えてください』

悪徳霊能力者の言い分によれば

『2度も霊視をしている』と恩着せがましい様子でした。

しかし依頼内容を無視して姓名判断の様な謎の不幸の予言を

寄越すのはコミュニケーションが取れないと感じました。

『30代の男性の自殺者だと思います』という様な短文が

信憑性が薄い表現が返ってきました。

肝心の質問に答えないで、霊能力者が気になる部分だけに

回答をするので会話が成り立たない感じでした。

その様な事を知りたいのではないと思いました。

きっとビジネスに入っても同じ感じだろうなと思い

『待つのに疲れたのでこれで依頼終了とさせて下さい』と返事をしました。

暗黙の了解なのか返事は来ませんでした。

２日後の夜に新しい悪霊はやって来ました。

追加された使役霊かと思われます。

ある種の霊の声が聞こえるのを知った悪徳霊能力者は

それを増長悪化するスピーカーの様な騒音悪霊を送りつけたのです。

声の訪問者は言いました。

『近所迷惑です。近所の人も聞こえます。』

『下手すりゃ普通の人にも聞こえてるかもしれません。』

騒音悪霊は言いました。

『近所の人に刺された！でも騒ぐ！！』

『刺されなければいい！高く上がるんだ！』

声の訪問者は言いました。

『声似てるし元から居た悪霊を改造して作ったものかもしれないなあ』

『霊界のレンタルスピーカーじゃね？借金よろしく！』

『カラオケやりたいのじゃ！捕まえるのじゃ！！』