くりかえしのかみさま

使いの心はいつも虚しさに満たされていました。

3代前からずっと仕えている…

けど僕の主達の魂はこの世にはない。

主は生きている頃から神様の忠実な使いで

神様の使いである事を生業とし神様の力を使っていました。

使いの主は神様と繋がりすぎた為に

亡くなった時に神様と一体化しました。

主は神様になったのです。使い達はお祝いをしました。

虚しさに満たされた使いは神様の使いになり

次の生きている神様の使いになりました。

そんな事を3度も繰り返しています。

しかし使いの心はいつも虚しさに満たされていました。

『僕の主は神様の一部になった筈なのにその心はもう無いんだ。』

僕の主は行いを全て覚えているけど

その心はもう何処にも無いんだ。

使いの心はいつも虚しさに満たされていました。

主をいつもそばで守っていた

強い人達も神様の一部になってしまった。

あいつらの心も…もうない。

にこやかな仲間の使いが言いました。

神様になったんだよ!凄いんだよ!!みんなで喜ぼう!

『おめでとう!おめでとう!おめでとう!!』

『おめでとう!おめでとう!』

『おめでとう!おめでとう!』

皆んなで集まって楽しくお祝いをしました。