スピーカーに棲まう妖怪

ずいぶん前に13000円でサウンドバーと呼ばれる

メーカー名も無い中華製スピーカーを2個セットで購入しました。

音が部屋に広がるのは良いのですが

音楽マニアに寄れば安い音なんだそうです。

どうにかならないかと思って

コピー用紙に挟んだ白い研磨スポンジを

(小さかったので接着剤で繋げました)

スピーカーの下に敷きました。

安い音は重低音が響く良いものに進化しました。

するとどうでしょうか。

悪い声の訪問者がやって来てスピーカーに入り始めたのです。

『高いスピーカー買ったわね〜!生意気よー!!』

『みんな入れ〜!!邪魔するのだーー!』

『くっそう!!最低3万円はする音だっ!』

『5万円じゃ無いの!??許さないいいいい!』

悪い声の訪問者は音の邪魔をしました。

『雑音で邪魔をするのだー!ざーざーざー!!』

『一緒に歌ってやるのだ!』

『あんのー、音程と声がずれてるんですけど…』

『お前、歌上手いな!許さんぞ!!外で歌え!』

『ざーざーざーざー!』

『近くのオッサンのスピーカーは

1つ5万円でいっぱい使ってて

アンプは20万円だって…何やってんのお前ら…』