ただのオカルトホラー話として気楽に読めたらと思います。
これは神隠し疑惑〜オカルト話〜の続きになります。
全てが異常になり、異常は正常になってしまった頃
平穏が戻ったかの様でしたが私はどこか心の中では
侵略者に殺害される恐怖に震えていました。
それは今も変わることはありません。
たくさんの人が殺され入れ替わった証拠の様に
入れ替わった人間も不適合者とみなされると
殺されて入れ替わり頻繁に
似ている何かへと変動し続けていました。
機能さえ果たせば代替えはどうでも良いのでしょう。
何故か私は生き残りました。なぜ入れ替わった人間が
いつまでもそのオリジナルであろうとするのかは分かりませんでした。
ある日、私は代替えとなってしまった友人に食事に誘われました。
友人は自分と同じ代替え人間だと思い私に接して来たのです。
ああ…この人達は偽物だと分かって偽物と話し
偽物を死ぬまで演じているのだと私は悟りました。
またこの代替えは被害者なのだと思いました。
私はいつまで経っても私でまだ偽物ではありませんでした。
職域接種のコロナワクチンを打った時でした。
1回目と2回目は会場に100人はいたのに3回目は10人ぐらいしかいませんでした。
私は思いました。生き残りだ…。オリジナルの生き残りだ。
つまり純正の人間は人口の10%未満になる可能性があるのです。
会場のスタッフはいかにも常人以上の知性を兼ね備えた超人に見えました。
演じながら純正の人間を観察しに来たのです。
この超人はいつも何かが欠落している人間を手下にしている様にも感じました。
そんな人達が街中の彼方此方に居るのです。
ここは何処なのか…私は私が業者と選んだ筈の家の壁紙を見て思いました。
それは私が選んだ壁紙ではなく全く違うメーカーと質の壁紙だったのです。
家具は同じなのに壁紙が違うのです。私はさらわれてきたのでしょうか?
数日すると壁紙は選んだメーカーになりましたが汚れの位置が違いました。
何故、私はこんな場所にいるのでしょうか。
パラレルワールドに連れて来られたと思いました。
そして私は監視されている様でした。
監視者の生き霊を使役霊が取り込んで弄んでいる様でした。
監視者の数が上下すると使役霊の活動も変わる様でした。
一部の監視者は私の代替えの候補でもあった様でした。
声の訪問者は言いました。
『こいつらのアジア支部は韓国マフィアみたいな感じだよ』
意味を理解したとしても私にはどうにもならない事でした。
世界は壊されてパズルのピースの様に繋がっているのでしょうか。
偽物は明らかに日本人の精神を宿していないのでした。
偽物を支配する超人は賢くも、自分達より劣化した遺伝子を
持つ者に対して見下してるのかその動作が粗野に見えて
賢さと精神性は違うものだと思わせるのです。
声の訪問者は言いました。
『話の通じる霊が少なくなり日本人も減りました』
『偽物ではないあなたが大好きです』
『偽りの無いあなたが大好きです』
『あなたが死んだら迎えに行きます』
私はどうなってしまうのでしょうか。
私はいつまで経っても私でまだ偽物ではありませんでした。