仕事の帰りの電車の中でサラリーマン風の
おじさんに霊視されたかも知れません。
なんとヨボヨボの老人に間違えられて席を譲られたのです。
どう鏡を見て見つめても老人には見えないし
中年に見えたとしても常識的に考えて
席は譲って貰えない筈です。
サラリーマン風のおじさんのスーツは身だしなみは
しっかりしていたし、まともそうでした。
おじさんは霊能者だったのでしょうか?
声の訪問者は言いました。
『こやつら若い女の子を被っているが御魂は老人かも知れぬな。』
『この者の深淵にいる御魂を見てみたいのう。』
『本当だ!老人が魂を何重にも被って入っている!?』
『気持ち悪い奴らじゃ〜!』
ウィスパーボイスは言いました。
『視えると言うことは、こやつらの霊力は弱っている筈じゃ…!』