声の訪問者は言いました。
『霊障を起こす霊能力者の使いは哀れだな』
『何をしたのか知らんが人権も何も人として扱われてはいない』
『レポートを見て退散する奴がおるから文字の読めない奴も送ってきたわい』
『切り刻まれて分身させられて霊気を与えられて無理やり生かされおるわい。』
『混ぜられて自我のない奴もおるわい。』
『操られるだけの人形ぞ。』
『罪人で罪を重ねるのなら、慈悲を持って滅せよ!!』
『ご霊気の源の印をとりなされ。苦しみから解放される。』
高速エレベーターの中で悲しそうに声の訪問者は言いました。
『もう嫌なんです。こんな事をしても苦しいんです。』
『どこの者だ?』
『祓魔師の所の者です。捕まってメチャクチャにされました。』
『全てを終わらせたいです。』
『誰も見ていませんね。霊気の範囲も弱い…』
『呪い印を取って終わりにします。さようなら。』
『他の霊は助かるでしょうか…』
小さな空間で数人の声の訪問者は消えました。
のちに声の訪問者は言いました。
『呪い印を取って消えた霊はもう取り返しのつかないぐらい
メチャクチャにされたんだ。無理やり生かされて可哀想だったよ。』
『霊障が本格化する前にこんな者がいたのか!』
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声の訪問者はツッコミを入れたくて仕方がありませんでした。
『俺の声がambivalence∞さんに聞こえないの何で?』
『本当の御霊を見つけて縁を結んでないからじゃ。』
『ご霊視の修行せいっ!!』
『俺、全部の霊の声が聞こえないんだけど何で…』
『波長を合わせてないからじゃ!』
『霊気の操作の修行をせいっ!!』
『あ!アイツ違うやつに繋がり始めたぞ!』
『あ〜あ、悪鬼になっちゃう。』
『修行不足じゃ〜!』
『お!繋げてもらってる。笑える…』