スピリチュアルリストの使いは言いました。
『何故、同じ様な人物の悪鬼が世に数え切れないほどいるのだ?』
スピリチュアルリストの使いは嘆き悲しみました。
『ああ…祓っても祓ってもキリがない…』
『破壊したのに何故同じ悪鬼が現れるんだ…?』
『つかれた…もうダメだ…』
心も魂も疲れ切ったスピリチュアルリストの使いは
魂の思念を司る核の部分に悪鬼の心のカケラを突っ込まれました。
同じ顔の悪鬼達は自慢気に言いました。
『お前らを養分として俺たちを増やしてやる』
『お前らは俺たちに生まれ変わるんだ!!』
『どんどん増やすんだ!俺たちだけの国にするんだ!』
スピリチュアルリストの使いの心は乱れました。
埋め込まれた悪鬼のカケラが魂の奥にありすぎて取れないのです。
更に心は不安になりました。
カケラが取れたとしても核だから死んでしまうのではないか?
不安になった心は魂を侵し悪霊の心に負けました。
『ああ…僕の心に違う僕がいる…僕の意識が僕で無くなって行く…』
スピリチュアルリストの使いは悪鬼になりました。
悪鬼はヤドリギの如く魂を貪りました。
悪鬼に生まれ変わったスピリチュアルリストの使いは下品に笑います。
『これでこいつの力も知識も俺のものだ!生まれ変わったんだ!ww』
スピリチュアルリストの使いはどんどん悪鬼になり代わりました。