流動する呪い

私は何もしていないのですが呪いが

いくつか誰かに移った感じがするのです。

最初に自覚したのはマンションで

ホラを吹くと思われている老人でした。

老人は浮浪者の声がしてマンションに住み着いていると

マンションの住人を怖がらせました。

住民は証拠が無いので老人は幻聴を聴いていると考えました。

私が老人に会うと攻撃的な声の訪問者は

老人に何人か意気揚々と移りました。

それは呪いの一種でした。攻撃的な呪いは

気に食わない人物が居ると移る様でした。

呪いを行う霊の行動理念は

気に入らない者を苦しませる事なのでしょう。

声の訪問者のやり取りを聴いていると

縁の様なものを結び呪いを運ぶ事が出来るようでした。

話では特に活動的な縁で霊能力者の様な存在に繋がっているのは

8つあると言う事でした。興味があるだけで使いが縁を

辿ってやって来て無理矢理に縁を結ぶのでした。

活動的な縁から新たな訪問者がやって来ました。

大人の姿をした攻撃的な子供と機械音痴気味な老人の使いでした。

老人の使いは温和でデジタルの知識に疎いものの常識人でした。

子供のふりをする攻撃的な低収入の良い歳した大人の使いでした。

この事から私は思うのです。

ネット上で大人のフリをしたオカルト系の未成年の子供と

低収入の低俗な霊能力者にも攻撃されていると。

数人の縁を持つ使いは言いました。

『あんなに大量の霊(呪い)を送ってくるなんて捌けないじゃない!!』

『身体のあちこちが痛いじゃ無いか!呪ったのはお前だろ!』

使いは怒って呪い返しをしました。

しかし新たなる呪いは他の縁に吸い込まれてしまったのです。

呪いはどんどん酷くなっていた様で

謎の使いに体調不良の文句を言われました。

どうやら私の受けている呪いの数倍は痛い様なのです。

この呪いは意思のあるものなので気に入らない人物だったのでしょう。

呪いが気に入らない人物であるほど痛い様なのでした。