異世界の住人アナザー

鬼…天使…悪魔…小人…霊では無い

霊の様な生き物を声の訪問者はこう呼びました。

『アナザー達が来ている』

下北沢の除霊のすぐ後に女の悪鬼に取り憑かれました。

声の訪問者は悪鬼どもをアナザーと扱いました。

『みんな私のために働きなさいよ!

みんな死んじゃえばいいんだもん!

わたしだけが幸せならいいんだもん!

この世のものは私のものだもん!』

主格となるアナザーは語尾に良く

「もん」を付けて話しました。

私はそのアナザーを「モンモン」と

勝手に名付け心の中で呼びました。

数人のモンモンは言います。

ここ(現世)は神界なのよ!

私の世界はこの神界を模して作られているのよ!

『ここが最新の流行だもん!』

『みんなバカだから騙して奪ってやるもんw』

一人のモンモンは言いました。

気に入ったヤツを見つけたら魂を私たちと入れ替えてるもんw

これで霊能者も作れて、生まれ変わって一石二鳥だもん!

声の訪問者は語らいました。

『ではお前らの霊能力者は魂を取り替えられたのか?』

『なるべく若い方が良いだろう。幼少なら尚更だ。』

『一番美しい時かもしれぬのう?』

『心が弱っている時、魂が弱りますよね。

奪ったり制約をつけられるみたいですよ。』

ではアナザーが取り憑いている人は魂を入れ替える

タイミングをみられているのか…?

一部の霊能力者はアナザーの魂なのかもしれません。

アナザーに奪われた魂は奪われた時の

記憶までしかない可能性があります。

アナザーがズボラなら本人の近くで弱い存在になって

漂っているかもしれませんね。