神隠し疑惑〜オカルト話〜

ただのオカルトホラー話として気楽に読めたらと思います。
これはブログでレポートを綴るのを休んでいた時の出来事です。

事件の半年前ぐらいから海外にいる知り合いから
頻繁に意味の無い連絡が来る様になりました。
それは改造人間や成り代わり、宇宙人、カルト宗教に関する情報
全く興味関心が持てない内容でしたが
知り合いが病んでいると思い、軽く受け流していました。

ある日、突然に自分のPCとスマホの勤務先のPCと表示と機能が
同時に変になり、SNSのメッセージも書き換えられて
どう考えてもハッカーの仕業でした。
LINEもまずは病んでいると思われた知り合いの
メッセージが全て消えてしまい
数日後には知人のアカウントの表示も続々と消えていきました。

異常は全てデバイスで発生していたので
会社に相談してから警察に行きました。
国内のサイバー警察署のサイトを以前見ていたので
その警察署に行ったのですが何故か
サイバー犯罪科が消えて無くなっていて

『地元の警察署に行って下さい』と韓国語の様な発音の
暗号単語と共に言われました。

仕方がないので地元警察署に行くと
中学のPC部よりPCの知識が無い警察官と話す事になりました。
PCに関する説明をして話は順調でしたが
警察官が所要で離席して戻って来ました。
しかしその警察官は目が赤く殴られた後があり
明らかに今まで泣いていた様にしか見えなかった
のです。
その後の会話で警察官はまともに話していましたが泣いていました。

声の訪問者は言いました。
『警察官が何人か殺されたのではないか?』
警察官の皆は死は免れず死を待つしか無いのだと言う

私は声の訪問者は無視しました。
警察署の帰りに具合が非常に悪くなり
ミネラルウォーターを珍しく買いました。

声の訪問者は言いました。
『毒が撒かれていたぞ。警察も何人か何かに侵されている。』
私は声の訪問者を無視しました。

私はすぐに警察にアドバイスされた通り会社を休んで
デバイスの開発元であるApple Storeに助けを求めました。
なぜかジーニアスバーと言うコーナーでデバイスはあっさり直りました。

声の訪問者は言いました。
ジーニアスバーとは皮肉な名前だな
宇宙人か未来人の類では無いのか?人の霊を宿していないぞ?
『スタッフは霊能力者なのか?お前の眼を浄化してくれた様だ。』
デバイスの修理で突然に私の目はスッキリしましたが
声の訪問者は無視しました。

この頃から1ヶ月ぐらい常に微かに消毒液の香りに包まれる事になり

何処から匂いが来ているか見当も付きませんでした。

次の日に出社すると会社の床の端は人間の髪の毛の様なゴミが
たくさん散乱していて怖くなりました。

しかもビルではたまにサイレンサー銃の様な音が聞こえるのです。
会社に勤めている人もファッションは同じで似ていても
背や体格や顔が頻繁に変わっていました。

私は殺されるのでは無いかとずっと考えていました。

その頃から電車の運転速度と時間が違う様に感じられ
気候と時間が進む速度も違和感を覚えました。
太陽の位置もその季節のものではありませんでした。

声の訪問者は電車の中で言いました。
『外は宇宙みたいに見える!ここは電車じゃ無いみたいだ!!』
『行き先は複製された空間に見える。並行宇宙と言うやつでは?』
私は声の訪問者を無視しました。

そして私はしばらく原因不明の脱水症状になり寝込みました。
回復はしましたがインターネットの情報など閉鎖的で
違和感を感じました。電子書籍は読めたのですが
発売したばかりの本の発行日が6年後の未来を表示していました。
何度見ても6年でこんな幻覚はオカシイと思いました。


また家族の様子が別人の様になり、寝ている私に向かって家族は
殺したから」と言いました。本当の家族が殺されたのでしょうか?
あれからずっと家族は頻繁に別人に入れ替わっている様な気配がありました。

私は変なことがあっても出社して仕事をし
常識を持って行動しようとしました。
すると上司がもどかしく言いました。
今、俺たちはカプセルの中にいるの!そう言うのがあるの!!
私は無かった事にしましたが声の訪問者は言いました。
『地球泥棒というやつか?地球が盗まれて輸送されているのだろう』
『盗まれているのは地球の一部では無いでしょうか?そんな気配がします。』
私は声の訪問者を無視しました。

仕事帰りのある晩、幻覚では無いような幻覚を見るのです。
目の前のキャリアウーマン風の女性が「ねえ!」と声を掛けられて
空間から現れた男性と共に振り向きざまに消えてしまいました。
私はこんな幻覚はあり得るのかと目を疑い無かった事にしました。

声の訪問者は変な事を言いました。
『ここは食べ物が貴重な土地の様だ。』
『なぜか私達以外の霊が殆どいませんね。』
『まるで私達がこの空間に隔離されているかの様だ。』

私はお気に入りのBlu-rayを久々に見たら内容が
闘う正義から地球外生命体から地球人を
サルベージすると言う内容に変わっていました。
ガッカリした私は何も出来ませんでした。

そして寝起きを繰り返すうちに自分の身体の
パーツが変わって戻った
のを感じました。
会社の上司も一時期、中指が異常に長い時があって
どう言う事だ
と疑問に思っていました。
声の訪問者は言いました。
『奴らはクローニング技術だと言っていたぞ』
肉に取り憑いていた悪霊は離れた様だな
私は声の訪問者を無視しましたが
私に取り憑いていた悪霊はこの時は居なくなりました。

今はデバイスも落ち着いて来ましたが声の訪問者は言いました。
たくさんの人が殺され入れ替わった
奴らは国の者では無い。霊が日本語を喋らないのだ

ある日、私はネットの掲示板で改造人間は
存在するか問いかけましたが回答は一切無く不気味でした。


私は思いました。最初にこの予言めいた事を知らせた
海外にいる知り合いは実は別人で
私を助けようとしていたのでは無いかと。

しかし証拠は無く異常の証明というのも出来ず
全てが異常になれば異常は正常になってしまうのです。