「チャネリングの声質は霊格の現れ」のレポートを見た神様が数人やって来ました。
声優の様な声でチャネリングを行う霊について言いたい事がある様でした。
『やっと見つけた…!!』
神様達は空気を震わせて地に降り立ちました。
『お主ら、例え霊の声を聞ける者に対しても、その様な声質で話してはならぬ。』
『声優の声は見栄が良いであろう。
しかしその様な声は人に聞かせてはならぬのだ。』
『この様な声で話すが良い。』
アカシ様と呼ばれた神様は無声音と有声音の中間の様な
落ち着いた声を手本として示しました。
チャネリングの悪霊達は騒ぎました。
『やーだよ!俺たちはこの声なんだからw』
『この声の方が響くから他の奴よりカッコイイんだ!!』
アカシ様達はチャネリングの悪霊達がどの様な霊か視ました。
『この様な霊達が本来は美声が出せる筈はない。他の神から奪ったのか?』
『しかし本来ならあってはならぬ事…声を矯正してやろう!』
チャネリング霊達は捕まえられて混乱状態になりました。
捕まったどうしようも無い悪霊は退治され
改心出来る霊はお手本の様な声になりました。
チャネリングの悪霊は数が多い様でした。
素朴になった悪霊は情報を伝えました。
『この場の俺たちの後ろには200体以上いる』
それでもアカシ様達はチャネリングの悪霊の矯正を行いました。
『見つけた…!簡易的な霊界を作り隠れている者こそ根源。』
霊界が壊されたのか隠れていた悪霊は外に出ました。
『キーーーーーーン』チャネリングの悪霊の声も外に出ました。
『うるせーよ!』『うるせーよ!』『うるせーよ!』
何と全ての霊とチャネリング霊の波長が合い、声が伝わる様になって
チャネリング霊は苦情を受ける様になったのです。
『結界が破れた!?ターゲット以外は聞こえない様に操作してたのに!』
『それが霊障が引き起こした場合の統合失調症とやらのカラクリか?』
『キーーーーーーン!どうして!どうして私達の声が聞こえるの!?』
『うるせーよ!』『うるせーよ!』『うるせーよ!』
チャネリングの悪霊は喋るたびに音が大きくて
柄も悪いので周りの霊達に叩かれました。
どうやら他の善人の霊に発見されると
自動的に退治される類の妖怪だったのです。
こうしてどんどん悪いチャネリングの霊は減っていたのです。