遊女の悪鬼まぎれる

昔取り憑いた鬼女と表現した悪鬼の霊団は

ちょくちょくやって来て霊障を起こしていました。

私が病気から働ける様に回復した頃に

やって来ては私の振りをして格好をつけるのです。

『私って凄いでしょ!綺麗なものの側にいる私は綺麗なのよ!』

私は鬼女のせいで病気になり仕事を辞めては

回復するを繰り返していました。

私は昔の人について少しだけ勉強をしました。

どう判断しても女悪鬼の霊団は遊女(昔の娼婦)でした。

遊女の特徴は殿様よりも美味しくて栄養のあるものを食べて

昼間は自由時間で遊び回り夜は娼婦として働く事です。

それなのに芸と学を身につけているので狡賢いのです。

食べ物に(特に甘いもの)うるさくてオシャレに目が

なくて格好つけたがりで性的快感を得るのが止められ無い

遊女だと確信したのは彼女らが家事が出来ないと言うことでした。

家事の出来る女性に嫉妬していて

霊団に入る条件のうち一つが遊び好きで

家事が出来ない女だと言う事でした。

遊女の使いは言いました。

『いやらしい事をしてよ!』

『甘いものを食べなさいよ!』

『オシャレなのはアンタじゃなくてあたしなのよ!』

家事で忙しい私に鬼女は言いました。

『あんたなんて家事してないわよ!私と同じね!!』

何故、霊能力者達は鬼女達が遊女である事を

見破れなかったのでしょうか?

声の訪問者は言いました。

かの者が言っていた悪魔とは遊女の霊達であったのか…。

『中には男の振りをしている者もおるが女の相手でもしておったのか?』

半端で哀れな霊能者どもが遊女を活気づけていたと言うことか??

『業が深い奴らじゃ、どんどん仲間を呼び込んで調子づいておるわい』

遊女って数多いね…(げんなり)