酢から生まれた『桃姫』

自称神様は口寄せというもの試しました。

酢から霊界の住人の女性を呼びました。

霊界の住人は礼儀正しく優しく清らかな感じの女の人でした。

なんとか特区の住人らしいけどよく分かりません。

特区の住人は特区で生まれた者も多いそうです。

『ああ、何をなさるんです…ヤメテ…!…!!…!……』

霊界の住人は悪いオミヤの鬼女に心を乗っ取られました。

『名前が必要ね。そうだ桃姫よ!アタシの名前は桃姫!!』

霊界の住人の反対の性格と好みの桃姫はずうずうしいワガママで小狡い

鬼女達の言葉で言うなら『生意気な女』でした。

最初は昼は霊界の住人、夜は桃姫でしたが、いつしかずっと桃姫でした。

力が足りなくなると身を潜め、霊力のおこぼれを狙います。

力があると身を飾ろうとします。

力があると自分を他の女に混ぜ、自分を増やします。

ある日桃姫はいいました。『桃姫なんてダサい!今日から私は弥生よ〜!』

しかし周りのみんなは認めませんでした。

だって自分自身で付けた最初の名前が桃姫なのだから。

力をつけた桃姫が悪いオミヤの鬼女の長『夜叉姫』の

仲間入りするのはかなり先のことになります。

夜叉姫は古代霊です。

夜叉姫は自分を創った

神様に愛されたいが故に女の美を極めようとします。