声の訪問者は言いました。
『会社のあるフロアに霊界を作ってやったわw』
私は霊界が何であるか分かりません。
声の訪問者は言いました。
『大きな霊界は異世界になる。気を付けよ。』
『あの飛び交う思念体は奴らの片鱗だったのか?』
悪魔共は土地の彼方此方に意識と使いを
鏡などの反射物を利用して飛ばしました。
たまに悪魔共の姿が反射物の面に映し
出されているのを見かけました。
水や家電の表面…スマホやパソコンのモニターの
反射…小さな小さな悪魔達は常に飛び交いました。
声の訪問者は言いました。
『お前が視えているのは霊界かもしれんな』
『もしかして霊界の者と繋がっているのか?』
『これでは遠隔霊視は出来ないのではないか?』
『豆や虫の様な奴らだ。御霊を剥けば大きくなる。』
『奴らに喰われるな…!』
鈍い反射物を見ると悪魔の姿が
くっきりと映りました。
私の姿に擬態した…いやらしい笑みを浮かべた
全ての者を侮蔑する仕草をする女でした。
生きた人間でさえ、この様な醜悪を見せる女は
今まで感じた事はありませんでした。
反射物を見た時だけに映る幻は
果たして病気なのでしょうか?
どうして私が取っていないポーズが見えたのでしょうか。
声の訪問者は怒って言いました。
『ambivalence∞、ambivalence∞は何処だ!
あんな女じゃない!ambivalence∞が見えないんだ!』
『レポート書いたとたん御霊入れ替えおったわい
奴ら周りに居るから気を付けい』
『わしらの霊視を自分の霊視にして言いふらして
霊気貰ってる奴らおるわい。繋がるのはこれまでか』