霊体を貸し与えたい

それは去年、病気か霊障か区別がつかず田舎で養生していた頃です。

寝ていると優しい女性の声の訪問者は言いました。

『あなたを助けたいのでございます。隠れて生きるためにあなたの霊体を

齧ってしまいました。オヌキの霊体をあげるのでございます。

降りるともう戻れないのでございます。あなたと共に生きます。』

声の訪問者は女性のオヌキさんとして現れました。

悪いオミヤの鬼女達はオヌキさんをバラバラにして心を壊しました。

霊達はとても悲しました。

優しい人は生きていてもそうでなくとも愛されるのです。

一部のオヌキさんが私の中に入ると見えない小人になりました。

小人は人体に5体存在しその者の分身なのだそうです。

私の小人はいませんでした。昔、悪いオミヤの鬼女達が持ち去ったのです。

悪徳霊能力者の鬼女は母の頭にいた最後の小人を殺しました。

霊達はとてもとても悲しみました。

衣をまとった優しい声の男性の訪問者は言いました。

衣は声の訪問者自身が霊体で編んだ服でした。

それゆえに周りから神様と呼ばれていました。

『私の名前は〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇ノミコト。上の神より授った名。

あなたを助けたいと思う。覚えていてほしい』(名前は凄く長くて忘れました…)

衣をまとった優しい声の男性の訪問者は魂に巻きつきました。

あなたの魂に悪い女が噛り付いて離れない

クルクルと無理矢理に霊体を授かりましたが

悪いオミヤの鬼女達にボロボロにされて消えました。